「ベジタリアン」に関する理解のずれ

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どこにでもありそうな、大衆食堂の外の張り紙に「ベジタリアン定食」と書いてあるのを見つけた。青山、代官山、恵比寿辺りなら「いかにも」だが、東京の下町のはずれ、知名度もあまりないエリアである。スカイツリーへ行きやすい場所なので、足を延ばしてここまで来る外国人観光客(ベジタリアンが多いので)もいるのかな、と勝手に想像した。何がでてくるのだろう、と気になったので入店。目の前に置かれた「ベジタリアン定食」は、「肉少なめの野菜炒め定食」だった。キャベツ、モヤシ、ニンジン、玉ねぎの山の中に、ちらほらと少量の肉が入っていた(40グラムほど)。恐らく「ベジタリアン」という言葉の解釈の違い。「ベジタリアン」=「ほとんど野菜、肉少なめ」。日本語ネイティブなら、こういう理解もあるだろう、ということは分かりますね。しかし、肉が入っていてはいけない人たちにとっては、この日本版ベジタリアンは厄介ですね。イスラム教徒やユダヤ教徒のお客さんなら、何の肉かも気になるだろうし(豚を食べない)、どんな肉でも食べない人にとっては、トラブルにもなりかねない。そもそもは「健康的な食事を提供しよう」というお店の方の配慮なのでしょう。半年くらい経ったらどうなっているのだろうか。定食の内容が変わっているかもしれない、と想像しながら、ご馳走さまをしました。


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